時は江戸幕府将軍 徳川吉宗の頃。笹倉温泉は江戸中期の享保年間に、
宗林寺の本尊の薬師瑠璃光如来の霊示により発見されたと伝わっています。
以後、何度も洪水に流されましたが、その度に再興され、地元で大切に守られてきました。

1940年（昭和15）に竣工した当館は、多くの観光客で賑わう温泉街とはひと味違った静かな里山の一軒宿。
宿の窓を開けると目の前に広がるのは棚田、山々、川の流れ、小鳥のさえずり、新鮮な空気。
懐かしい日本の原風景に出会えるのも、当館ならではの魅力となっています。

笹倉温泉の温泉は、美肌効果のある活火山「焼山」の恵みです。
焼山は今から約三千年前に誕生した新しい火山で、地下5㎞にはマグマがあると考えられており、
現在も火山活動が続いています。地層にしみ込んだ雨水が長い時間をかけて地下水となり、
焼山のマグマで温められたもので、弱い塩気のある弱アルカリ性で、
火山ガスが地下で溶け込んでいないため、硫黄臭はしません。
入浴すれば筋肉痛や冷え性、皮膚炎、ストレスや疲労の回復に効果があり、お肌がツルツルになる
美肌効果もあります。飲泉は胃腸機能の改善に効果があり、調理にも温泉水が使用されています。